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当部会が目指すもの

喫煙は喫煙者と周囲の非喫煙者にさまざまな喫煙関連疾患を引き起こしますが、ニコチン依存と心理的依存を生じて強固な習慣性を持ち、禁煙が困難になります。
近年、ニコチン依存症に対して薬物療法が、心理的依存に対しては行動療法が利用されるようになり効果を挙げています。こうした個人対象の禁煙支援に加えて医療機関における環境的な因子の強化は喫煙者の禁煙動機や非喫煙者の喫煙防止に有効であり、循環器専門医師として積極的に取り組むべき課題です。


喫煙の健康影響・禁煙の効果

タバコ煙はコレステロールの変性を促進し、HDLコレステロールを減少させ、動脈硬化を促進させます。これが循環器疾患のリスクを増大させているのです。また、タバコを吸わない人の心筋梗塞の死亡のうち、20%は周囲の人のタバコの煙が原因と言われています。
タバコの依存症

ニコチンは吸収が速く体内から消失するのも速いため、喫煙後30分程度でニコチン切れ症状になり「次の1本」を吸いたくなるようになります。また、一旦禁煙したもののさまざまなストレス場面において喫煙が再開されることが多く、行動変容理論の応用が必要になります。
禁煙支援の最近の動向

下記の『5Aアプローチ』が推奨されています。
1. 把握(Ask)
2. 禁煙の必要性をアドバイスする(Advise)
3. 禁煙を希望するか尋ねる(Assess)
4. 禁煙開始を支援する(Assist)
5. フォローアップの計画を立てる(Arrange)

禁煙啓発キャラクター「すわん君」
たばこをやめる理由として多いのは「健康を気遣って」というものですが、そのきっかけは、既に何らかの症状で喫煙が自身の健康を害していると思い当たる点がある場合が多いと考えられます。
そこで、当委員会では喫煙者が健康を害する前に「たばこをやめてみようかな」と思い立ってもらえるきっかけ作りとして、アイキャッチ(それを見ると、禁煙を連想させるもの)をPRしていきます。
すわん君イベント出張依頼について
皆さんの主催する禁煙、健康イベント等にすわん君が出張致します。
是非、イベントの盛り上げ役にご活用下さい。
※すわん君の出張にあたりましては、お問い合わせフォームよりご依頼ください。

喫煙の害と禁煙の大切さを知り、実際に行動してほしい
日本循環器学会をはじめとした医科歯科系学会が参加する禁煙推進学術ネットワークは、「毎月22日は“禁煙の日”。スワンスワン(吸わん吸わん)で禁煙を!」をスローガンに、毎月22日を「禁煙の日」に制定し活動をしています。1年に1日の特別な日だけでなく、もう少し身近に毎月22日に喫煙の害と禁煙の大切さを知って実際に行動してほしいと考えられました。
詳細は「毎月22日は禁煙の日」「禁煙推進学術ネットワーク」のHPをご参照ください。